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インド料理の朝食

最終更新: 9月9日

以前のエントリーでも触れましたが、私はマレーシア滞在歴が無駄に長く(20年以上)、前半10年くらいは、現地の日本人との接触もほとんどないような状態でしたので、中流の下くらいの庶民的な生活を満喫しておりました。彼の地では外食が信じられないくらい一般的で、夫婦共稼ぎの家庭では朝食も外食というところが少なくありません。


マレー系、華人系、インド系と多民族国家マレーシアでは定番朝食もバラエティに富んでいます。

マレー系朝食の定番ナシラマ(ナシレマ)は、マレー系のみならず国民の簡易朝食の王様と言っても過言では無いでしょうね。ココナッツミルクで炊いた白米に、サンバルと呼ばれる甘辛い味噌のようなペースト、鰯などの小魚を揚げたイカンビリスとピーナッツ、大柄なキュウリのスライス数枚、固ゆで玉子が1/4個。これをコーティングされた包装紙(あるいはバナナの葉)でくるりとピラミッドのような形にくるんだものが、朝の屋台テーブルに山積みになっています。飽和脂肪酸が多くて肥満の原因とも言われていますが、一緒に飲むコンデンスミルクでこれでもかと甘くして泡立たせたテータリ(ミルクティ)にも罪はありそうです。


食べやすさた罪悪感の共存するナシラマに対して、私が推したい華人系定番朝食はとてもヘルシーな潮州粥です。日本人が想像するおかゆより水分が多く、粘りが少ないのが特徴で、これに味の強めの小鉢の総菜を合わせていただきます。


そして今回のテーマであるインド系の定番朝食は、普通ならロティチャナイという事になるのでしょうが、私はこちらのトセ(インドではドーサあるいはドーセイなどの方が一般的)が一押し(推し?)です。


この写真は2018年にチェンナイを訪れた際の朝食のスナップです。トセは米粉に幾つかの豆の粉を混ぜて一晩くらい醗酵させた物をクレープのように薄く焼き上げて作ります。焼き目のついていない側(この写真のトセは折りたたんでいますので見えていない内側)はクレープのようなしっとりとした食感、焼き目のついた表側は、羽根付き餃子の羽根部分のようなぱりっとした食感を持っています。ほんのり甘酸っぱい上品な味わいは軽食にぴったりです。これを一緒に出てくるカレー(これが選べますが、私は酸味のある魚のカレーが好み)につけて食べます。写真の時のトセ(チェンナイなのでドーセイ)にはついていませんでしたが、マレーシアで食べるトセには必ずココナッツのチャツネが付いてきます。このチャツネが粗めのワサビのような食感(ココナッツの白い部分を挽いた物)とヨーグルトの酸味、チリの辛みでとてもさっぱりしています。イメージが湧かない方もいるので、写真がないかと探していたところタラブックス社の"Travels through South Indian kitchen"に同系統のチャツネの紹介写真が掲載されているのを思い出しましたので、こちらを撮影してご紹介しますね。


写真はPeanuts Chatney(ピーナッツチャツネ)で、色も少しベージュがかっていますが、私のよく食べていたトセの付け合わせは、もっとはっきりとした白です。

ただ表面がちょっとザラザラしているのが分かりますでしょうか?これはトセの付け合わせの白いココナッツチャツネも同じです。

真ん中に見える葉っぱがカレーツリーの葉(カレーリーフ)で、油を使う料理に香ばしさをつけるには最高の食材です。カレーの香りがするわけではありませんが、カレーにもよく入っていますね。マレーシアの家の庭にも一本植えていましたが、柑橘系なのでアゲハチョウの幼虫がついて、若芽をどんどん食べるのには閉口しました。



マレーシアでは2010年当時プレーンなトセが一枚1リンギット(30円)程度でしたが今はいくら位なのか…。下の価格表の写真で見ると2018年チェンナイでも、ドーセイは20ルピー(30円弱 ただし朝)程度だったようです。これにタンドリーチキンなどを加えると、立派なディナーになります(というかタンドリーチキンの付け合わせにトセですね)。日本でも最近は食べられるお店が増えてきているそうですが、マレーシアやチェンナイで食べたような美味しいトセとココナッツチャツネにはまだ出会っていません。マレーシアかインドへお越しの節はぜひ食べてみて下さい。と言っても、いつ出かけられるようになるのか…



こちらが日本人建築家齋藤名穂さんがタラブックス社から出版した”Travels Through Southern Indian Kitchen"です。日本語版は『南インド キッチンの旅』というタイトルでタイトルでブルーシープ社から発売されています。

建築家ならではの視点で、南インド家庭のキッチンを観察して(見取り図付き)いることと、料理のレシピや写真もあって楽しい本です。

齋藤氏はタラブックス社のカード類のケースなどもデザインされているそうです。






#インド料理 #齋藤名穂 #マレーシア

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